
東京ガスに電気もまとめたいけど、一人暮らしにもおすすめ?電気代は本当に安くなる?など気になっていませんか。
東京ガスの料金プランを詳しく見てみると、実はガスとのセット割を適用させてもごくわずかしか安くならないことが判明しました。電気料金の節約を考えている方には、東京ガスの電気よりも他の安い新電力を契約した方がおすすめです。
この記事では一人暮らしで東京ガスの電気を検討している方に向けて、電気料金の仕組みや具体的な節約額を詳しく解説していきます。
最後に、それでも東京ガスの電気を選ぶならどんな一人暮らしに向いているのかもまとめたので、ぜひ参考にしてください。
東京ガスの電気は一人暮らしでは安くない?
早速、東京ガスの電気を一人暮らしの方が契約した場合の電気料金について見ていきます。 結論から言うと、東京ガスの電気に乗り換えてもほとんど電気代を安くすることはできません。
電気料金はあまり安くならない
電気料金は毎月固定でかかる「基本料金」と、電気を使った分だけ支払う「従量料金」、これに「再エネ賦課金」「燃料費調整額」を合わせた4つの合計で成り立っています。
東京ガスの「基本プラン」は、東京電力の料金に対して基本料金は同じで、従量料金が安くなるように設定されています。
東京ガスの料金表を東京電力と並べてみました。
東京ガス | 東京電力 | ||
---|---|---|---|
基本料金 | 10A | 286円 | 286円 |
20A | 572円 | 572円 | |
30A | 858円 | 858円 | |
40A | 1,144円 | 1,144円 | |
50A | 1,430円 | 1,430円 | |
60A | 1,716円 | 1,716円 | |
従量料金 | ~120kwh | 19.78円 | 19.88円 |
120kwh~300kwh | 25.29円 | 26.48円 | |
300kwh~ | 27.36円 | 30.57円 |
基本料金は東京電力と同じです。従量料金は電気の使用量(kwh)によって適用される単価が変わりますが、全ての単価で東京電力より安くなっています。 料金表だけでは分かりにくいので、実際に複数の一人暮らしの使用量を想定していくら節約できるかをシミュレーションしたのでご覧ください。
▼現在の電気代 | 東京ガス |
---|---|
2,800円 | -10円 |
3,500円 | -24円 |
4,000円 | -47円 |
5,000円 | -92円 |
5,500円 | -114円 |
※燃料費調整額・再エネ賦課金を除く
※東京ガスの料金プランには燃料費調整の上限を設けておりません。これにより、燃料費の高騰によって、上限を設けている他社の料金プランと比べ、高くなる場合があります。
このように、東京ガスに乗り換えても数十円から多くても100円程度しか安くなりません。勤労世帯の一人暮らしの方は電気代は4,000円台が相場ですから、月に数十円の節約しかできないことになります。
一人暮らしでは電気をあまり使わないため、使用量が少ない時(~120kwh)の単価が主に適用されます。東京ガスは120kwhまでの単価は東京電力と0.1円しか変わらないので、微々たる額しか安くすることができないのです。
東京電力より高くなることはありませんが、ほとんど安くすることもできないので節約を考えている方には不向きでしょう。
他社新電力の方が安い
電気代を節約したいと考えている一人暮らしの方は、東京ガスより他の新電力を選んだほうが安くてお得です。 今より5%電気代を節約できる「リミックスでんき」、東京ガス同様に電気とガスをセットにできる「CDエナジー」と節約できる金額を比べてみます。
▼現在の電気代 | 東京ガス | リミックスでんき | CDエナジー |
---|---|---|---|
2,800円 | -10円 | -140円 | -113円 |
3,500円 | -24円 | -175円 | -117円 |
4,000円 | -47円 | -200円 | -119円 |
5,000円 | -92円 | -250円 | -124円 |
5,500円 | -114円 | -274円 | -179円 |
※燃料費調整額・再エネ賦課金を除く
※実際のメリット額については電気・ガスのご利用状況や燃料費調整額、原料費調整額によって変動します。各電力会社の燃料費調整単価・原料費調整額単価が異なることがあるため、燃料費調整及び原料費調整の増額がメリット額を上回る可能性があります。
電気とガスをセットにすることにこだわりがないのであれば、リミックスでんきを選ぶと最もお得です。 リミックスでんきは東京電力の料金を基準に、基本料金・従量料金がそれぞれ5%安くなるように設定されています。 また電気とガスをまとめたい方は、毎月固定で100円割引になるCDエナジーの方がお得です。 このように一人暮らしで電気代を安くしたいなら、東京ガスより他社を選んだほうが電気代を安くすることができるためおすすめです。 ※リミックスでんきは現在新規申込みを停止しています。
セット割もあまり安くない
東京ガスの電気では、電気とガスをセットで契約することでセット割も用意されています。
しかし、東京ガスのセット割はわずか0.5%OFFにしかならないため、ほとんど安くすることはできません。
一人暮らしの電気使用量を例に、セット割適用前、適用後の料金をご覧ください。
▼現在の電気代 | セット割適用前 | セット割適用後 |
---|---|---|
2,800円 | -10円 | -24円 |
3,500円 | -24円 | -41円 |
4,000円 | -47円 | -66円 |
5,000円 | -92円 | -116円 |
5,500円 | -114円 | -141円 |
※燃料費調整額・再エネ賦課金を除く
※東京ガスの料金プランには燃料費調整の上限を設けておりません。これにより、燃料費の高騰によって、上限を設けている他社の料金プランと比べ、高くなる場合があります。
このように東京ガスでは、仮にセットで契約したとしても一人暮らしでは10~30円程度しか割引が適用されません。これくらいの額であれば、もとから安い電力会社を選んだほうがお得になります。 なお、東京ガスに電気とガスをまとめても、ガス代の割引はありません。そのためガス代を安くすることもできません。
一人暮らしでも東京ガスの電気が向いている人
このように、東京ガスの電気は一人暮らしの方が契約しても料金面ではほとんどメリットはありません。ただし、節約以外を重視するなら、一人暮らしで東京ガスを選んでもいい場合もあります。 一人暮らしでも東京ガスの電気が向いている人のは、具体的には以下の2パターンが考えられます。
- 1.すぐに電気とガスをまとめにしたい人
- 2.トラブルサポートを充実させたい人
電気とガスをまとめられる会社は東京ガス以外にもありますが、他社を選んだ場合は電気・ガス両方の切り替え手続きが必要になります。一方で東京ガスにまとめるのであれば電気の切り替え手続きだけで済みます。また、改めてお得な会社を探すのが面倒という方は、そのまま東京ガスを選んでも良いでしょう。 他にも東京ガスでは電気や水まわりのトラブルを無料で対応してくれるサポートが付いてきたりと特典が豊富です(月額385円の会員費用がかかります)。 電気代をとにかく安くしたいという方には不向きですが、それ以上にサポート対応などのサービス面を重視する一人暮らしの方には東京ガスの電気は向いていると言えるでしょう。 サポートサービスの内容に興味がある方は公式サイトで詳細を確認してみてください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。 東京ガスの電気は一人暮らしではほとんど電気代を安くすることができず、あまりおすすめできないという結論になりました。 光熱費を少しでも節約したいなら、一人暮らしでも安くなるリミックスでんきや電気・ガスともに割引になるCDエナジーなどの他社を検討した方がお得です。 一方でこの記事では詳しく触れませんでしたが、東京ガスでは豊富なサポートサービスが用意されています。同様のサービスを展開する他社に比べても特典内容が豊富なため、これらのサービス面を重視するなら契約しても良いでしょう。 一人暮らしの方でも何を重視するかはそれぞれだと思うので、この記事を読んでぜひ理解を深めてください。