グリーナでんきで本当に大丈夫?料金や自然エネルギー100%の実態まとめ

日本で初めて自然エネルギー100%を達成したグリーナでんき。

これだけ聞くとものすごくエコな新電力だというイメージを抱きますが、蓋を開けてみると驚きの事実が!

この記事では、グリーナでんきの料金やメリット・デメリットはもちろん、「自然エネルギー100%」の実態についてもまとめました!

エコな新電力をお探しでグリーナでんきを検討している方にぜひ読んでいただきたい内容になっています。

グリーナでんきのメリット

まずはグリーナでんきのメリットからまとめていきますね。

環境にやさしい2つのプランから選べる

グリーナでんきでは、環境にやさしい2種類のプランから好きな方を選んで契約できます。

自然エネルギー100%!RE100プラン

自然エネルギー(再生可能エネルギー)が100%でCO₂排出係数もゼロという、グリーナでんきが特に売りにしているプランです。

電気料金は安くはありませんが、環境にやさしいエネルギーを支援したいという方におすすめです。

CO₂排出ゼロ!スタンダードプラン

もう一つのプラン「スタンダードプラン」はCO₂排出係数がゼロ、自然エネルギーの比率も50%以上を目指している、こちらも環境に配慮したプランです。

少しではありますが電気料金も安く設定されているので、お得とエコの両立といった感じですね。

解約金・違約金が0円

グリーナでんきは解約金・違約金が0円です。

他社でも解約金0円の新電力は多いのでグリーナでんきだけのメリットというわけでもないですが、中には1,000円~5,000円の解約金がかかるところもあります。

いつでも無料で解約できるので、気軽に契約できるのも嬉しいですね。

グリーン電力証書を購入する発電所を選べる

RE100プランを申し込む際には、グリーン電力証書を購入する先の発電所を選べます。(※グリーン電力証書については後ほど詳しく解説します!)

地元の発電所を応援することもできますし、特にこだわりがないという方はおまかせで契約することもできます。

グリーナでんきのデメリット

続いて、グリーナでんきのデメリットを紹介していきます。

電気料金はほとんど安くならない

料金については後ほど詳しく紹介しますが、グリーナでんきの電気料金はあまり安くありません。

従来の電力会社より割高になることはないものの、電気代が大幅に安くなることはないです。

グリーナでんきに切り替えることで電気料金がどれくらい安くなるかのシミュレーションも後ほど載せておくので、気になる方はチェックしてみてください。

キャッシュバック・キャンペーン・セット割・ポイントサービスがない

グリーナでんきには、申し込み時にキャッシュバックがもらえるようなキャンペーンや、他サービスとのセット割、ポイントサービスはありません。

他の新電力はキャンペーンやセット割でお得さをアピールして顧客獲得に奮闘していますが、グリーナでんきはあくまで自然エネルギーを利用することに価値があるというスタンスですね。

実際、グリーナでんきに魅力を感じている方のほとんどは安さよりも環境へのやさしさを重視しているかと思います。

ただ、「もちろん環境にはやさしい方がいいけど極力お得な方がいい!」という方も多いでしょう。

そんな方におすすめの新電力は後ほど紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

提供エリアが限られている

グリーナでんきの提供エリアは、東北・東京・中部・関西電力エリアのみです。

全国展開している新電力も多いので、この点はデメリットと言えるでしょう。

紙の明細は発行されない

グリーナでんきに契約すると、紙での明細は発行されなくなります。

使用量や請求額などはマイページにログインして確認する必要があるので注意しましょう。

有料で紙の明細を発行してもらうこともできるので、どうしても紙で欲しいという方はグリーナでんきのカスタマーセンターに問い合わせてください。

問い合わせ先

グリーナでんきカスタマーセンター
電話番号:0120-33-7775

オール電化向けのプランがない

これはグリーナでんきに限らず多くの新電力で共通していることですが、グリーナでんきにはオール電化向けのプランがありません。

オール電化の方が無理に契約をしてしまうとかなり割高になってしまうのでおすすめしません。

注意!使用する電気は以前と変わらない

これをデメリットとして紹介していいのかは微妙なところですが、念のため。

「クリーンな自然エネルギーを使いたい!」と思ってグリーナでんきを検討している方も多いと思いますが、この点には一つ注意が必要です。

自然エネルギー100%のRE100プランを契約したとしても、実際に使用する電気は今までと一緒です。

あくまで電気を買う小売業者が変わっただけで利用している送電網は同じなので、その中では様々な電力会社が供給した電気が混ざり合っているんです。

新電力に切り替える際に「電気の質」というものを気にする方も多いですが、電力会社を切り替えても自宅に供給される電気の質は全く変わらないんですね。

グリーン電力証書について知っておこう

「グリーン電力証書って何?」という方も多いと思うので、ここでグリーン電力証書について話していきます。

※すでにご存知の方は読み飛ばして構いません。

グリーン電力証書というのは、一言で言うと「『自然エネルギーを使用しています!』と名乗れる権利」のようなものです。

これだけ聞くと逆にわかりにくいので、少しややこしい話になりますが、ざっくりと説明していきます。

グリーナでんきは全国のグリーン発電所からグリーン電力証書を買っている

RE100プランは自然エネルギー100%を謳っていますが、実際にグリーナでんきが発電している電気の全部が自然エネルギーではありません。

グリーナでんきは全国11ヶ所のグリーン発電所(太陽光、風力、バイオマス、水力、地熱などの自然エネルギーで電気を作る発電所)と提携し、「『自然エネルギーを使用しています!』と名乗れる権利」であるグリーン電力証書を全国のグリーン発電所から購入しているんです。

グリーン電力証書を買うとどうなるかというと、「『自然エネルギーを使用しています!』と名乗れる権利」が発電所から買い手であるグリーナでんきに移転します。

つまり、契約者に売る電気の100%を自然エネルギーにすることが難しいため、不足分をグリーン電力証書で賄うことで自然エネルギー100%と”みなす”ということですね。

さらに、契約者にその権利を移転させることで「契約者が100%自然エネルギーを使用していると”みなす”」ということになります。

先程も少し触れたように、グリーナでんきと契約したとしても実際に自宅に供給される電気はこれらのグリーン発電所で作られたものではありません。

結局のところ実際に供給されるのはこれまでと全く同じ電気で、RE100プランを契約することで100%自然エネルギーを使用していると”みなされる”というだけの話なんですね。

極端な話、言葉は悪いですが「気持ちの問題」です。

それでも自然エネルギーを支持したい方におすすめ

ただ、このシステムでもグリーン発電所にグリーン電力証書分のお金は入ります。

グリーン発電所と個別に直接契約することはできないので、グリーナでんきが仲介の役目をしているイメージですね。

気持ちの問題でも自然エネルギーを支持したいのであればRE100プランはおすすめですし、これを読んで「思ってたのと違うな……」と思った方は他の新電力と契約するのもありですよ。

電源構成の計画値と実績のギャップに注意

先程「グリーナでんきが供給する電気の100%が自然エネルギーなわけではない」と書きましたが、実際の電源構成はどうなのでしょうか。

電源構成というのは「供給する電気がどのような方法で発電・調達されたか」という情報です。

まずはグリーナでんきの2018年度の電源構成の計画値をご覧ください。

再生可能エネルギー(FIT電源含む)
⇒50%

JEPXその他
⇒40%

常時バックアップ
⇒10%

再生可能エネルギーというのは、太陽光、風力、バイオマス、水力、地熱などの自然エネルギーのことですね。

FIT電源というのは国が定めたFIT制度というもので買い取りを義務付けられた再生可能エネルギーです。

グリーナでんきが発電したわけではなくあくまで購入したものですが、再生可能エネルギーであることに変わりはありません。

JEPXというのは日本卸電力取引所という電気の取引市場のことで、そこから調達した電気を供給するということですね。

JEPXで調達した電気は、火力、水力、原子力、FIT電気、再生可能エネルギーなど様々な方法で発電したものが混ざり合っている状態なので、どのような方法で発電されたものかという詳しい内訳は残念ながらわかりません。

常時バックアップというのは、東北電力、東京電力、中部電力、関西電力、九州電力の不特定の発電所から継続的に卸売を受けている電気です。

上記の電力会社が発電したものなので、こちらも電源構成の詳しい内訳はわかりません。

色々と説明が多くなってしまいましたが、グリーナでんきはこのような電源構成を目標にしているわけですね。

では続いて、実際の電源構成(2017年度の実績値)も見ていきましょう。

再生可能エネルギー(FIT電源含む)
⇒17.4%

JEPXその他
⇒67%

常時バックアップ
⇒15.6%

あれ?と思いましたよね。

目標は再生可能エネルギー50%なのに、17.4%しかないの?と。

そうなんです。

グリーナでんきは100%自然エネルギーを謳ってはいるものの、蓋を開けてみると実際に供給しているのはJEPXで調達した電気が7割近くを占めているという状態なんです。

つまり、グリーナでんきは17.4%しか再生可能エネルギーを供給していないところを、グリーン電力証書を購入することで自然エネルギー100%を謳っているということになります。

将来的には100%の電源全てを自然エネルギーにすることを目標にしているグリーナでんきですが、まだまだ理想の実現には程遠いようですね。

グリーナでんきの料金プラン

続いて、電気料金も確認していきましょう。

ご自身のエリアのみご確認ください。

東北電力エリアの料金

  RE100スタンダード



30A972.00円
(±0円)
942.84円
(-29.16円)
40A1,296.00円
(±0円)
1,257.12円
(-38.88円)
50A1,620.00円
(±0円)
1,571.40円
(-48.6円)
60A1,944.00円
(±0円)
1,885.68円
(-58.32円)



~120kWh18.24円
(±0円)
18.24円
(±0円)
120~30024.87円
(±0円)
24.12円
(-0.75円)
300~28.75円
(±0円)
26.45円
(-2.3円)

RE100プランは東北電力と全く同じ料金設定です。

スタンダードプランは基本料金と120kWh以上の従量料金単価が少し安く設定されていますね。

とはいえ本当に少しなので、最終的な電気代の削減額にはあまり期待はできません。

東京電力エリアの料金

  RE100スタンダード



30A842.40円
(±0円)
817.12円
(-25.28円)
40A1,123.20円
(±0円)
1,089.50円
(-33.7円)
50A1,404.00円
(±0円)
1,361.88円
(-42.12円)
60A1,684.80円
(±0円)
1,634.25円
(-50.55円)



~120kWh19.52円
(±0円)
19.52円
(±0円)
120~30026.00円
(±0円)
24.70円
(-1.3円)
300~30.02円
(±0円)
27.61円
(-2.41円)

RE100プランは東京電力と料金が全く一緒です。

スタンダードプランの基本料金と120kWh以上使用の従量料金は少しだけ安くなっていますね。

120kWhまでの従量料金単価は東京電力と同じなので、使用量が少なめの方はほとんどお得になりません。

中部電力エリアの料金

  RE100スタンダード



30A842.40円
(±0円)
817.12円
(-25.28円)
40A1,123.20円
(±0円)
1,089.50円
(-33.7円)
50A1,404.00円
(±0円)
1,361.88円
(-42.12円)
60A1,684.80円
(±0円)
1,634.25円
(-50.55円)



~120kWh20.68円
(±0円)
20.68円
(±0円)
120~30025.08円
(±0円)
24.32円
(-0.76円)
300~27.97円
(±0円)
26.57円
(-1.4円)

中部電力エリアも東北・東京電力エリア同様、RE100プランは料金変わらず、スタンダードプランは基本料金と120kWh以上の従量料金単価が少しだけ安めに設定されています。

ただし、本当に少ししか安くならないので、電気をたくさん使ってもさほどお得にはなりません。

関西電力エリアの料金

  RE100スタンダード



~15kWh327.65円
(-7.17円)
327.65円
(-7.17円)



15~12020.74円
(+0.79円)
19.76円
(-0.19円)
120~30026.19円
(+0.86円)
24.88円
(-0.45円)
300~29.94円
(+1.18円)
26.94円
(-1.82円)

関西電力エリアだけは他エリアと少し違います。

スタンダードプランであれば少しではありますが必ず安くなりますが、RE100プランはほぼ確実に割高になります。

他のエリアでは割高になることはないので、これは関西電力エリアだけのデメリットです。

使用量別電気料金シミュレーション

では、グリーナでんきに切り替えることで電気料金はどれくらい変わるのでしょうか?

5つの使用パターンを想定して全エリアでシミュレーションをしたので、ぜひご自身の使用量に近いものをチェックしてみてください。

東北電力エリアの場合

 グリーナ
スタンダード
グリーナ
RE100
東北電力
従量電灯B
一人暮らし
30A契約
150kWh
3,855円
(-51円)
3,906円
(±0円)
3,906円
二人暮らし
30A契約
300kWh
7,473円
(-164円)
7,637円
(±0円)
7,637円
三人家族
40A契約
450kWh
11,755円
(-518円)
12,273円
(±0円)
12,273円
四人家族
40A契約
550kWh
14,400円
(-748円)
15,148円
(±0円)
15,148円
五人家族
50A契約
700kWh
18,681円
(-1,104円)
19,785円
(±0円)
19,785円

RE100プランは東北電力と同じ料金なので当然ながら安くもならなければ高くもなりません。

スタンダードプランは一応安くはなりますが、他の安い新電力であればこの倍程度の削減になることを考えると、お得度としては微妙と言わざるを得ないでしょう。

東京電力エリアの場合

 グリーナ
スタンダード
グリーナ
RE100
東京電力
従量電灯B
一人暮らし
30A契約
150kWh使用
3,900円
(-64円)
3,964円
(±0円)
3,964円
二人暮らし
30A契約
300kWh使用
7,605円
(-259円)
7,864円
(±0円)
7,864円
三人家族
40A契約
450kWh使用
12,019円
(-629円)
12,648円
(±0円)
12,648円
四人家族
40A契約
550kWh使用
14,780円
(-870円)
15,650円
(±0円)
15,650円
五人家族
50A契約
700kWh使用
19,194円
(-1,240円)
20,434円
(±0円)
20,434円

RE100プランは東京電力と全く同じ料金になります。

スタンダードプランであれば少しだけ安くはなりますが、かなりたくさん電気を使う家庭でないと安くなったということが実感できないでしょう。

もうちょっと安くなる方がいいという方は、他の新電力を検討しましょう。

中部電力エリアの場合

 グリーナ
スタンダード
グリーナ
RE100
中部電力
従量電灯B
一人暮らし
30A契約
150kWh使用
4,028円
(-48円)
4,076円
(±0円)
4,076円
二人暮らし
30A契約
300kWh使用
7,676円
(-162円)
7,838円
(±0円)
7,838円
三人家族
40A契約
450kWh使用
11,934円
(-380円)
12,314円
(±0円)
12,314円
四人家族
40A契約
550kWh使用
14,591円
(-520円)
15,111円
(±0円)
15,111円
五人家族
50A契約
700kWh使用
18,849円
(-739円)
19,588円
(±0円)
19,588円

RE100プランを選択した場合は全く安くなりません。

スタンダードプランならほんの少しだけ安くなりますが、明細を見て「安くなった!」と実感できるほどではないですね。

他の新電力であればこの倍以上お得になるケースもあるので、このシミュレーション結果を見て微妙だなと思ったら別の電力会社を検討しましょう。

関西電力エリアの場合

 グリーナ
スタンダード
グリーナ
RE100
関西電力
従量電灯A
一人暮らし
150kWh使用
3,148円
(-41円)
3,291円
(+102円)
3,189円
二人暮らし
300kWh使用
6,880円
(-108円)
7,219円
(+231円)
6,988円
三人家族
450kWh使用
10,921円
(-381円)
11,710円
(+408円)
11,302円
四人家族
550kWh使用
13,615円
(-563円)
14,704円
(+526円)
14,178円
五人家族
700kWh使用
17,656円
(-836円)
19,195円
(+703円)
18,492円

スタンダードプランであれば少しだけ安くなりますが、削減額としては他社と比較してもかなり少なめです。

RE100プランに至ってはかなり割高になってしまっていますね。

これだけ電気料金が高くなってもグリーナでんきを使いたいかどうか、今一度検討する余地があるでしょう。

同じ使用量で倍以上お得になる新電力はあるので、節約も重視したい方はグリーナでんきはおすすめしません。

口コミ・評判

グリーナでんきを実際に利用している方の口コミ・評判はあまり見つかりませんでしたが、ツイッターに投稿されていたグリーナでんきに関するツイートをまとめました。

参考程度にご覧ください。

節約をとるかエコをとるか

グリーナでんきとの契約で自然派エネルギーを支持するか、ガソリン代の割引をとるかで悩んでいる方も見つかりました。

ガソリン代の割引というと、ENEOSでんきか昭和シェルの電気でしょうか。

確かに、ENEOSでんきは使用量が多い方であればかなりお得になりますが、使用量が少ないとあまり変わりません。

グリーナでんきと契約しても実際に使用する電気は100%自然エネルギーによって作られたものではないので、「価値観を買うようなもの」という表現はとても的確ですね。

このあたりの判断も本当に個人差が出ると思います。

節約よりもエコを重視する方

他の新電力に切り替えてもあまりお得にならないため、思い切ってエコを重視したという方のツイートが見つかりました。

やはり、よっぽど大幅な削減にならない限り電力会社を切り替える気にならないという方も多いのかもしれません。

ただ、そこでそのまま従来の電力会社を使い続けるのではなく環境保持に繋がる電力会社を選択できるのは素晴らしいことだと思います。

脱原発の方からも支持

グリーナでんきは、原発に反対する方からも支持されているようです。

ただ、実際に使用する電気の多くは中部電力を含む他の発電所で作られたものなので100%原発と縁を切るということは難しいのですが、こういった意思表示は大切ですね。

まとめ

この記事を読む前と後でグリーナでんきに対するイメージも少し変わった方も多いかもしれませんね。

グリーン電力証書による「自然エネルギー100%」を良しとするかどうかは人それぞれです。

グリーン発電所への支援には繋がりますし、自然エネルギー支持の意思表示にもなりますからね。

ただ、電気料金の削減ができるのも電力自由化の大きなメリット。

個人的には自然エネルギーを使用しつつ電気料金もお得になる電力会社をおすすめします。