電気とガスをまとめるべきでない全理由【2021年】節約方法も徹底解説!

電気とガスをまとめるべきではない
電気とガスをまとめることを検討している方にとって、どこが一番いいんだろう?本当に安くなるのかな?など気になるところですよね。

電気ガスともに自由化されたことで好きな会社に一本化できるようになりましたが、実は光熱費の節約が目的であれば電気とガスをまとめることはおすすめできません。

この記事では電気とガスのセット契約をすべきでない理由を具体的に解説していきます。また、電気とガスをまとめるより光熱費を安くできる方法もあわせて紹介します。

最後に、それでも電気とガスをまとめたい方におすすめの会社も載せていくので、電気とガスをセットにしようか悩んでいる方はぜひ最後までご覧ください。
※重要
2021年1月より、電力不足により「市場連動型」のプランを採用する新電力の電気代が急騰しています。しかし、当記事で紹介している新電力・プランは全て「市場連動型」に該当しないため、今回の事態を受けて今後も電気代が高騰することはありません。安心して契約することができますよ。

電気とガスはセットで契約できる

電気は2016年4月、都市ガスは2017年4月にそれぞれ自由化され、私たちは好きな会社から電気ガスを買えるようになりました。

電気・ガスの自由化により大手都市ガス会社が電気のサービスを始めたり、大手電力会社がガスのサービスを始めたことで電気とガスの「セット契約」というスタイルが始まりました。新たに参入した企業もそれに倣い電気とガスの両方を始めたところも多く、特に大都市圏でセット契約は急速に普及しています。

電気とガスをまとめる大きなメリットは、電気代・ガス代の「セット割」を受けられたり、支払いや管理を一本化できるということ。

また、電気やガスの会社を変えたいけど選ぶのが面倒という人には、現在使っている電気またはガス会社にもう一方をまとめればいいので選びやすくなるという利点もあります。

電気とガスをまとめるべきでない理由

セット割が適用されたり、請求を一本化できる電気とガスのセット契約ですが、電気ガス代を節約したい方にはおすすめできません。

その理由を3つ解説していきます。

セット契約が最安ではない

電気とガスをまとめることで確かに割引が適用されますが、必ずしもセット契約が安いわけではないのです。

料金単価が安くない

電気ガスをまとめられる会社では、セット割を用意する代わりにそもそもの料金単価を安くしていないケースがほとんどです。

セット割には、電気代やガス代が〇%OFFになるもの、毎月一律で〇〇円割引になるものなど様々。しかしその元となる料金自体があまり安くないため、割引適用後も実は大して安くないということが起きます。

例として東京電力のガスセット、東京ガスの電気セット、安い新電力+安いガス会社を契約した場合で料金を比べてみます。
 東京電力東京ガス安い会社①
あしたでんき
レモンガス
安い会社②
エルピオでんき
レモンガス
電気代11,639円10,804円10,400円10,328円
ガス代5,073円5,230円5,007円5,007円
合計金額16,712円16,034円15,407円15,335円
※一般家庭の平均的な使用量(電気400kwh/ガス32m³)で計算 ※東京電力、東京ガスはセット割適用後の料金
東京電力、東京ガスはセット割適用前の料金が高いため、セット割を適用したとしても安い電気ガス会社より高くなってしまいます。 このように、セットにするより電気・ガスを別々に契約した方が結果として安くできるのです。

選べる料金プランが限られる

セット割を用意している電力会社・ガス会社の場合、選べる料金プランが限られる傾向にあります。

そのため、特に電気使用量が少なめの方は相応しいプランを選べず、ほとんど安くできない場合があります。

一方でセット割がない新電力の場合、使用量が少ない方向けのプランから大家族向けのプランまで幅広く用意しているところもあります。また時間帯や曜日によって安いプランなどもあり、自分の生活スタイルに合ったプランを選ぶことができます。

より自分の状況にあったプランや会社を選ぶ方が、セット割の割引を受けるより電気・ガス代を節約できるのです。

セット割がない場合もある

また、まとめて契約してもセット割が十分でない場合もあります。

例えば中部電力のセット契約では、ガス代はセット割が適用されますが、電気代には適用されません。ENEOSでんきでは電気とガスをセットにできますが、どちらにもセット割は用意されていません。

このように、セット契約を選んだからと言って必ずしもセット割があるわけではないのも、まとめて契約して安くならない理由の一つです。

ガス料金はあまり安くならない

電気とガスをまとめることでガス料金が割引になる場合が多いですが、そもそもガスの使用量は電気に比べて少ないのが一般的です。

電気はエアコン、電子レンジ、洗濯機、ドライヤー、ヒーターや電気ストーブなど多くの場面で利用します。一方でガスは主にコンロや給湯器でしか利用しません。さらに最近ではパソコンなどの電子機器の使用頻度も多いため、電気を使う比率は特に大きくなっています。

つまり、ガス料金は電気料金に対して比較的安く済むのです。その結果、ガス代で節約できる額も限られることになります。

例えば一般家庭の平均的な電気・ガス使用量で、ともに5%割引になった場合の節約額を比べてみましょう。
 元の料金5%OFFの料金節約額
電気代
(400kwh使用)
11,353円10,785円-568円
ガス代
(32m³使用)
5,230円4,968円-262円
同じ割引額でも、そもそもの料金が異なるため割引額も電気代の半分以下になります。

さらに、ガス料金の割引率は電気のように高くないことが一般的で、良くても3%OFF程度です。つまり現実的にはガス代の節約額はさらに小さくなるということです。

セットで契約してガス料金をわずかに安くするより、安い電気料金プランを優先して契約した方がメリットが大きくなるのです。

解約がしにくくなる

会社によっては、電気とガスをまとめることで違約金が発生したり、電気ガスの片方だけを解約することができないなどの不都合が生じる場合があります。

九州電力では、電気とガスをセットにした場合、2年以内の解約で既に割り引かれた金額分が解約時に請求される場合があります。さらに、九州電力のガスだけの契約は不可能で、九州電力の電気を解約した場合、自動的にガスも解約となります。

同様に関東圏で電気ガスを提供するHTBエナジーでは、ガスの契約は電気の契約が前提なので、電気を解約すればガスも解約せざるを得ません。また、1年以内の解約では2,000円∔税の解約手数料がかかります。

解約時に余計な費用が発生してしまうと、場合によってはセット割でお得にできた額が帳消しとなってしまうことになります。

セット契約には「契約の繋ぎ止め」という意図があることも理解しておくようにしましょう。

電気・ガス代を安くする方法

光熱費の節約を考えた時に、電気・ガスをまとめるよりもおすすめな方法は、安い新電力と安いガス会社をそれぞれ別で契約することです。

特に光熱費に占める割合が大きい電気を優先的に選ぶことがポイントになります。

安い新電力と契約する

まずは料金が安い新電力を探して契約しましょう。

安い新電力と契約するには、割引やキャンペーンではなく料金単価自体が安いところを探すことが重要です。

電気の使用量によってどの新電力が良いかも変わるので、1~2人暮らし、3~4人暮らし、5人以上の世帯の3パターンでおすすめの安い新電力を3社紹介します。

電気使用量が少ない人はシン・エナジー

一人暮らしや二人暮らしなど、電気をあまり使わない場合は「シン・エナジー」という新電力が安いです。

シン・エナジーでは、全てのエリアで従来の電力会社より必ず安くなる「きほんプラン」を用意しています。電気をあまり使わない方が乗り換えても年間3,000円~5,000円程度の節約が見込めます。

また、夜間の電気代が安くなる「【夜】生活フィットプラン」も用意。一人暮らしやカップル・夫婦二人暮らしで日中は仕事で家にいないという方にはピッタリのプランです。

さらに、昨年からは日中の電気代が安くなる「【昼】生活フィットプラン」も始まり、テレワークで高くなりがちな日中の電気代を効率よく抑えることができます。

電気使用量が少ない方はシン・エナジー一択と言えます。

※対象エリア:北海道を除く全国

家族世帯にはあしたでんき

3~4人暮らしなどの一般的なファミリー世帯では、基本料金が0円で単価が安い「あしたでんき」がおすすめです。

あしたでんきでは毎月1,000円程度かかっていた基本料金がまるまる節約できます。また、料金単価も大手電力会社より安いため、電気使用量が増えてもお得に利用することができます。

※対象エリア:東北、関東、中部、関西、中国、九州

あしたでんき公式サイト

電気使用量が多い人はエルピオでんき

5人以上など、特に電気をたくさん使う家庭では「エルピオでんき」が安くておすすめです。

エルピオでんきは電気使用量が多い場合の料金単価が電力会社の中でも最安水準となっています。そのため、電気をたくさん使えば使うほど節約額を大きくすることができます。

また、新規申し込みで11ヵ月後の電気料金が最大20,000円還元されるので、実質年間3万円以上安くすることも可能です。

※対象エリア:北海道・沖縄を除く全国

エルピオでんき公式サイト

安いガス会社と契約する

東京などの大都市を除いたエリアでは基本的に大手電力会社しかガスを提供していません。そのため、大手電力会社でガスだけ契約できるのであればガス単体で契約するといくらかガス代を安くできます。
関西エリア⇒関西電力のガス
中部エリア⇒中部電力のガス

東京では大手電力会社(東京電力)の他、一部の新電力でガスだけで契約できたり、LPガス会社が都市ガスも販売していたりします。

ガスだけで契約できる新電力⇒ENEOS、CDエナジー
都市ガスを提供するLPガス会社⇒レモンガス、ニチガス
ガスの場合は選択肢が限られますが、これらの会社と契約することでガス代を安くすることができるでしょう。

それでも電気とガスをまとめる場合は?

電気とガスをまとめることは節約の面ではおすすめしません。しかし請求や管理が一本化できることに大きな魅力を感じ、セットにしたいと考えている方もいるかもしれません。

電気とガスをまとめる場合におすすめの契約の仕方や会社を最後に紹介します。

電力会社のガスセット契約がおすすめ

電気とガスをまとめるなら、ガス会社の電気セットではなく電力会社のガスセットの方が安くなる傾向にあるのでおすすめです。

理由は、電力会社のガスセットの場合電気とガスのどちらも安くなる場合が多いからです。
 電力会社のガスセットガス会社の電気セット
北海道エリアなし北海道ガス
19,647円
関東エリア東京電力
16,806円
東京ガス
16,275円
中部エリア中部電力
18,204円
東邦ガス
18,230円
関西エリア関西電力
15,475円
大阪ガス
16,105円
九州エリア九州電力
18,396円
西部ガス
18,931円
東京ガスを除き、電力会社にまとめた方が料金が安くなります。

電力会社では「セット割」に加えて、「ガス料金が安くなるプラン」「電気料金が安くなるプラン」の合計3つを用意していることが多いです。

一方でガス会社では基本的に「セット割」と「電気料金が安くなるプラン」の2つしか用意していないため、電気ガスの合計では電力会社のセット契約の方がお得になるのです。

電気とガスをまとめたい場合は、基本的に電力会社にまとめることをおすすめします。

東京は新電力のガスセット契約がおすすめ

東京ではガスも提供している新電力が多いです。東京電力や東京ガスなど大手ではなく新電力のガスセット契約の方がお得になるためおすすめです。

ここでは3つの新電力のガスセットを紹介します。
1.CDエナジー
CDエナジーは料金プランが豊富で、幅広い方が電気ガス代を安くすることができるのが特徴。

電気は一人暮らしから大家族まで、ガスは通常のガスプランから床暖プラン、エネファーム対応プランまで隈なくそろえています。

特に月の電気代が10,000円を超えるような方には「ファミリーでんき」プランがおすすめ。電気をたくさん使うほどお得になる料金設定で、年間2万円以上の節約も可能です。

また、電気ガス代の支払いでポイントが貯まったり、Amazonプライムの年会費が無料になるプランも選べるなど特典も豊富です。

セット契約の会社で迷ったらCDエナジーを選ぶと良いですよ。

CDエナジー公式サイト

2.Looopでんき
Looopでんきは電気だけでなくガスも販売しており、Looopでんき+ガスとしてセットで契約できます。

電気代、ガス代ともにシンプルな料金プランが特徴で、複雑な料金体系が苦手な人にも向いています。

特に電気代は基本料金が0円。電気を使った分だけ支払えば良く、今の基本料金が高いと感じている方におすすめです。

ただし、一人暮らしではむしろ高くなる場合もあるので注意してください。
3.HTBエナジー
HTBエナジーもCDエナジーと同様、電気ガスの料金プランが豊富に用意されています。

特にHTBエナジーはガス料金が安く、セット契約ができる新電力の中で最安水準です。

ガス料金の節約をメインで考えたい人はHTBエナジーを検討してみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。電気とガスをまとめることは決して最安の手段ではないことが分かっていただけたと思います。

それでもどうしても電気とガスをセットにしたいなら、東京以外では地域の電力会社に、東京ではガスも提供している新電力にそれぞれまとめましょう。そうすれば料金も押さえつつ、支払い管理も楽にすることができます。

ただ、光熱費を少しでも安くするならやはり安い電力会社、安いガス会社と別々に契約すべきです。特に電気代をどれだけ安くできるかが重要なので、安い新電力を探すことを優先してください。

セット割という言葉に惑わされず、本当にお得になる会社を見極めることが大切です。
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