あしたでんきが供給終了!契約者がとるべき対応とおすすめ乗り換え先

あしたでんきの評判
あしたでんきは6月30日をもって電力供給を終了させることを発表しました。

全エリア・全プランの供給が完全終了となります。

東京電力のグループ会社として、業界でもトップクラスの安さを実現してきたあしたでんき。契約者も多く、混乱が予想されます。

この記事では供給終了に至った経緯と、契約している方が今後とるべき対応をわかりやすく解説します。

あしたでんき契約者はぜひお読みください。

あしたでんきが供給終了!その経緯と背景

東北・関東・中部・関西・中国・九州の6エリアで電気を供給してきた「あしたでんき」が、2022年6月30日をもってサービスを終了します。

あしたでんきは2018年に電力市場に参入し、先行する新電力を凌駕する低価格で多くの契約者を獲得してきました。

しかし、2022年に入り世界的な石油・石炭・天然ガス等の資源価格の高騰により仕入れ価格が高騰。3月からは新規受付を停止し立て直しを図っていましたが、状況が好転する見込みが見通せないため、電力供給の完全終了という運びとなりました。

あしたでんき終了で契約者がとるべき対応

あしたでんきは2022年6月30日をもって電気の供給を完全終了します。

あしたでんき契約者は、遅くても2022年5月26日までに次の電力会社への切り替え手続きを行ってください。

2022年5月26日までに次の電力会社へ契約手続きを行う

電気の切り替えは約1ヶ月程度かかります。そのため、6月30日の直前に他社への切り替え申し込みをしても遅いです。

遅くとも5月26日までに申し込みを行ってください。申し込みが6月中になると、あしたでんきが止まる7月1日以降から次の電力が供給開始される7月中旬まで、無契約の状態を挟むことになってしまいます。

もちろん、もっと早く契約手続きができるならするに越したことはありません。例えば4月末に契約手続きを行った場合、5月末に新たな電力会社の供給が開始されます。それと同時にあしたでんきの契約も自動解消になるので、早く手続きができるならしてしまいましょう。

2022年5月26日までに切り替えが完了しなくてもすぐに停電するわけではない

もし5月26日までに切り替え申し込みができず、次の電力会社の供給開始まで無契約の状態になってしまったとしてもすぐに電気が使えなくなるわけではありません。

電力自由化ではこうした事態を想定し、地域の電力会社(東京電力など)が「最終補償契約」として一時的に電気を送る仕組みになっています。

ただし、最終補償契約の期間は1ヶ月程度。その期間を過ぎると本当に電気が止まります。また、その間は地域の電力会社の料金の1.2倍の電気代が請求されます。

いずれにせよ、この記事を読んだらすぐに次の電力会社への切り替えを始めましょう。

契約期間中の請求時期

現在あしたでんきから供給を受けている分の電気代の請求スケジュールは以下の通りです。
サービス利用期間料金請求月
2022年3月1日~3月31日2022年5月10日前後
2022年4月1日~4月30日2022年6月10日前後
2022年5月1日~5月31日2022年7月10日前後
2022年6月1日~6月30日2022年8月10日前後
5月中に次の電力会社へ切り替えた場合、5月分のあしたでんきからの請求は7月10日前後に来ます。6月中に切り替えた場合は8月10日ごろに請求となります。

それまでは、あしたでんきの支払いに登録したクレジットカードは間違っても解約しないようにしてください。

なお、電気代の確認で使うあしたでんきのマイページは2023年3月31日までログインが可能です。確定申告等で明細が必要な場合は事前に印刷をしておくといいでしょう。

あしたでんきからの切り替え先のおすすめは?

結論、あしたでんきほど安い電力会社は現在存在しません。あしたでんき同様に格安な新電力は全てが申し込みを停止しているからです。

そのため、あしたでんきより料金面では劣るが地域の電力会社よりは安い新電力を選ぶか、かなり割高になるのを我慢して東京電力などへ戻すことの二択になります。

セット割がある新電力

電気代単体ではあしたでんきに及ばないとしても、セットで契約することであしたでんきに近い節約額を実現できる場合があります。

電気・ガス両方を切り替えても問題がなければ電気・ガスのセット契約で最安水準となる「CDエナジー」(東京エリア限定)がおすすめ。

特に電気代が毎月8,000円以上になるような家庭ではCDエナジーの「ファミリーでんき」というプランがお得です。特に電気をたくさん使っていた方ではあしたでんきよりも安くすることができます。

他にも、ソフトバンク・ワイモバイルを利用しているなら、回線数×100円が安くなり、契約初月の電気代が0円になる「ソフトバンク おうちでんき」、東京ガスを利用しているなら「東京ガスの電気」、大阪ガスを利用しているなら「大阪ガスの電気」があります。

安定を求めるなら地域の電力会社もあり

もちろん、地域の電力会社に戻す選択肢もあります。

ただ、その際はあしたでんきに比べて大幅に割高(一人暮らしで月200円、3~4人世帯で月1,000円、家族が多い世帯で月1,500円程度)になることは覚悟しておいてください。

再び新電力を契約したことによる供給停止のリスク、その際の手続きの面倒さなどを考え、割高な電気代と天秤にかけて判断してください。

※2022年5月2日追記おわり

あしたでんきの評判から分かる総合評価

※ここから下は、2022年4月以前の情報です。

あしたでんきのあらゆる評判を勘定すると、あしたでんきは総合点はあまり高くないが、特にファミリー層には安さに絶対的な定評があるサービスであることが分かりました。
電気料金★★★★★
※一人暮らしは注意
セット割☆☆☆☆☆
特典・キャンペーン☆☆☆☆
人気★★★★☆
契約後のサービス★★★☆☆
総合評価48/100点
(人によってはおすすめ)
とにかく安いというのがあしたでんきの魅力なので、セット割や特典・キャンペーンといった付帯サービスについてはあまり良い口コミは見られませんでした。

とはいえ、安さを求める方からの評判はすこぶる良いため、電気代をとにかく安くしたいという方にはもってこいの新電力と言えるでしょう。

あしたでんきのリアルな評判をチェック

ここからは具体的なあしたでんきの口コミを深掘りしていきます。

電気料金は安くなる?

あしたでんきには、電気の使用量に応じて「標準プラン」「たっぷりプラン」の2つのプランが用意されています。

あしたでんき標準プランの料金設定

標準プランは基本料金0円・使用料単価が一律の料金設定。同様に基本料金0円・一律単価で人気を博していたLooopでんきよりさらに安くなるのが特徴です。

一方のたっぷりプランは大家族などに向けたプランで、電気を700kwh以上(月20,000円以上)使う方がよりお得に利用できます。他社では見られないあしたでんきならではのプランです。

まずはあしたでんきの電気料金に関する利用者の評判を見てみましょう。
あしたでんきの電気料金に関する評判・口コミ
  • 電気使用量が多いと安い
  • 一人暮らしだと高くなる場合も‥
  • 他社新電力と比較しても安い
あしたでんきに乗り換えた方の口コミには、「電気代を安くできた」という声が圧倒的に多い一方、「むしろ高くなってしまった」という声も一部ありました。

以下ではそれぞれの口コミを掘り下げていきます。

電気使用量が多いと安い

家族で一緒に暮らしている家庭など、電気使用量が一定以上になる方ではあしたでんきに乗り換えることで電気代を大きく削減できたという口コミが多いです。
各エリアごとに、複数の使用量を想定して年間の節約額を計算したのでご覧ください。

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※月20,000円までは標準プラン、月25,000円の場合はたっぷりプランで計算しています。
▶現在の電気代月8,000円月10,000円月15,000円月20,000円月25,000円
東北-3,732円-9,792円-16,476円-23,208円-43,548円
関東-5,880円-11,592円-20,892円-30,288円-52,224円
中部-5,580円-10,488円-15,660円-20,844円-40,020円
関西-8,508円-14,136円-28,116円-42,192円-70,080円
中国-4,332円-8,808円-20,076円-31,416円-54,972円
九州-7,212円-13,164円-20,208円-30,420円-52,794円
2人以上の世帯の平均的な電気代である約10,000円では年間10,000円前後、さらに電気代が高い人ではより大きな額の削減ができていることが分かります。

あしたでんきの標準プランでは、先ほども述べた通り基本料金が0円で電気の単価が一律です。基本料金はエリアや契約アンペアによって異なり、おおよそ1,000円~1,500円程度かかっていますが、その分をまるまる0円にすることができるのです。

また、一般的な電力会社では電気使用量が増えるほど高くなる単価があしたでんきでは変わらないため、電気をたくさん使うほどお得になっていきます。
 東京電力あしたでんき
基本料金40Aの場合1,144円0円
単価~120kwhまで19.88円
26円
120kwh~
300kwhまで
26.48円
300kwh以上30.57円
これは東京電力エリアを例に、東京電力とあしたでんきの料金表を比べたものです。あしたでんきに切り替えることで、東京電力でかかっていた基本料金の1,144円をまるまる節約することができます。

単価に関しても、120kwh以上使うとあしたでんきの方が安いです。2人以上の世帯では基本的に120kwh以上は必ず使うため、結果として安い単価で利用でき、使用料金も大幅に安くすることができるのです。

実際に月に2,000円も安くなったという方の口コミもありました。
月20,000円を超えるなら「たっぷりプラン」がさらにお得
さらに、あしたでんきには特に電気をたくさん使う人向けの「たっぷりプラン」もあります。たっぷりプランは基本料金は3,000円かかりますが、単価が標準プランよりさらに1kwhあたり4.5円も安くなります。
 通常プランたっぷりプラン
基本料金単価基本料金単価
東北0円26円3,000円21.5円
関東0円26円3,000円21.5円
中部0円26円3,000円21.5円
関西0円22円3,000円17.5円
中国0円24円3,000円19.5円
九州0円23円3,000円18.5円
東京電力エリアを例に、月の電気代が20,000円になる場合で標準プランとたっぷりプランの料金を比較してみました。
東京電力あしたでんき
「標準プラン」
あしたでんき
「たっぷりプラン」
21,096円18,200円
(-2,896円)
18,050円
(-3,046円)
標準プランでも十分安いですが、たっぷりプランならさらに安くできています。

ここでは東京電力エリアで計算しましたが、単価の設定は同じなので、他のエリアでも同様に標準プランよりお得です。

電気代が月20,000円(使用量で700kwh)を超えるような方は、こちらのプランを選ぶとよりお得にできますよ。
関西エリアは特に安い
また、あしたでんきは関西では特に安くなることでも評判です。
関西エリアでは電気を多く使った時の単価が非常に安く、電気使用量が300kwh以上になるとあしたでんき標準プランは関西電力より1kwhあたり6.7円も安いです(たっぷりプランでは11.2円も安い)。

そのため、関西エリアで電気を比較的多く使っている家庭では、年間30,000円以上節約できることも多くあるのです。

一人暮らしだと高くなることも‥

あしたでんきは電気を多く使う家庭では各段に安くすることができますが、一人暮らしなど電気の使用量が少ないと、場合によっては高くなる可能性もあります。
具体的には、東北・関東・中部・九州エリアで20アンペアで契約している方関西・中国エリアに住んでいる方が該当します。

あしたでんきでは、電気の単価が使用量に関わらず一定です。電気を多く使った場合は安い料金で利用できますが、あまり使わない場合は少し割高な料金が適用されることになります。

基本料金が0円なのでその分で割高分が帳消しされることも多いですが、20Aなど元から基本料金が安い方ではそのまま高くなってしまうのです。

また、関西・中国エリアではアンペア関係なく基本料金(最低料金と言います)が340円前後と安いです。そのため、これらのエリアの方も単価の割高分、そのまま高くなります。

このように、一部の一人暮らしの方にとっては乗り換えるとむしろデメリットとなるので、自分が該当しないかあらかじめ確認しておきましょう。

なお、あしたでんきが高くなってしまう方は、どんな使用量でも必ず安くなる『シン・エナジー』がおすすめです。
一人暮らしでも安くなる場合もある
ただし、30アンペア以上で契約している方や、関西・中国エリアでも電気代が6,000円を超えるような方では一人暮らしでも電気代を安くできます。

口コミを見ても、一人暮らしで月500円も安くなったという方もいました。
一人暮らしでも家電をよく使うという方、在宅時間が長いという方は安くできる可能性が高いので、公式サイトで一度シミュレーションしてみると良いでしょう。

他社新電力と比較しても安い

あしたでんきは業界でもトップクラスに安いことでも評判の新電力。以下では、実際に複数の新電力と料金を比較して検証してみました。

2人以上の世帯の平均的な電気代(月10,000円)で、地域電力会社から乗り換えた場合の年間の節約額を一覧にします。
 あしたでんきLooopでんき楽天でんきエルピオでんき
東北-9,792円-8,088円-7,668円-6,696円
関東-11,592円-10,284円-9,876円-12,672円
中部-10,488円-8,796円-8,376円-6,480円
関西-14,136円-12,204円-11,724円-13,164円
中国-8,808円-6,948円-6,492円-10,752円
九州-13,164円-11,304円-10,836円-13,584円
太字のところが最も安い料金ですが、あしたでんきはエルピオでんきと並んで最安値となるケースが多かったです。

また、あしたでんきと同様に基本料金0円・一律単価の料金プランであるLooopでんき、楽天でんきと比べると必ず安くなります。これは、電気の単価が2社より安く設定されているからです。
1kwhあたり単価あしたでんきLooopでんき楽天でんき
東北26円26.4円26.5円
関東26円26.4円26.5円
中部26円26.4円26.5円
関西22円22.4円22.5円
中国24円24.4円24.5円
九州23円23.4円23.5円
基本料金0円・一律単価の電力会社で悩んでいるなら、あしたでんきを契約するのが最もお得と言えます。
Looopでんき、エルピオでんきとの詳しい比較を知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

サービス面は物足りない

続いて、あしたでんきのサービス面に関する口コミを見ていきましょう。
あしたでんきのサービス面に関する評判・口コミ
  • 「特典・サービスがない」
  • 「ガスなどのセットサービスがない」
  • 「支払い方法が限られる」

特典・サービスがない

あしたでんきは、電気料金の安さに特化しているため、契約者特典やポイント付与などのサービスはありません。付帯特典を求めている方にとっては物足りないという評判も多かったです。

他の新電力では、ポイントサービスや無料のサポートサービスが利用できたり、独自の特典が用意されていたりします。
電力会社特典・サービス
あしたでんきなし
Looopでんき駆けつけサービスが無料
ギフト券がもらえるキャンペーンを開催(年2回)
楽天でんき楽天ポイントが貯まる・使える
エルピオでんき駆けつけサービスが無料
ENEOSでんき
Tポイントが貯まる
ガソリン代割引
駆けつけサービスが無料
HTBエナジー旅行代金が割引
駆けつけサービスが無料
まちエネPontaポイントが貯まる
ローソンの無料クーポンもらえる
シン・エナジーJALマイルが貯まる
電気料金の安さよりも、その他の特典やサービスで総合的にお得にしたいという方には、あしたでんきは不向きと言えるでしょう。

ガスなどのセットサービスがない

最近では電気とガスをセットで販売する新電力も多く、まとめて契約することで支払いを一括にできたり、電気代・ガス代をさらに安くすることができます。

しかしあしたでんきは電気だけの提供で、ガスのサービスはありません。電気ガスをひとつにまとめたい、セット割を受けたいという方からは残念という口コミも寄せられていました。

ただし、セット割がないからといって損をしているわけではありません。Looopでんきや楽天でんきにはガスのセットサービスがありますが、セットで契約したとしてもあしたでんきの方が安いです。

支払い方法が限られる

あしたでんきでは電気代の支払い方法がクレジットカードのみに限定されています。下記の口コミの方のように、事情があってクレジットカードが持てない、支払いに利用できないという方は契約することができません。
口座振替にしたい方は、東京ガスや大阪ガス、ENEOSでんき、親指でんきなどの他社を検討してみてください。

おわりに

あしたでんきが供給停止に至った経緯や契約者がとるべき具体的な対応、おすすめ乗り換え先などを紹介してきました。

あした電気は利用できなくなってしまいますが、このサイトには他の電力会社の情報もありますのでぜひ読んで自分に合った乗り換え先を探してみてください。

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