静岡ガスグループの新電力「静岡ガス&パワー」のメリットは?

評価:4.14 - 7件の票数
静岡ガスグループの新電力「静岡ガス&パワー」のメリットは?

電力市場に東京ガス・大阪ガスなどガス会社の参入が目立っていますが、静岡を管轄する静岡ガスも「静岡ガス&パワー」として参戦します。

2016年の電力全面自由化の後は「ガス小売り自由化」が施行される予定となっており、顧客離れの危機感から総出で進出しているようです。

ガス会社が展開する新電力のメリットについてはメディアで報道されていますが、あまり伝えられていないデメリットも合わせて紹介しようと思います。

静岡ガス&パワーとは?

静岡ガス&パワーとは静岡ガスが電力を販売する為に設立した会社であり、2016年4月より一般家庭向けに電力供給をしていきます。

静岡ガスの管轄エリアは静岡市・富士市・富士宮市・沼津市・三島市・裾野市など7市3町で、現在は約30万件に都市ガスの提供をしています。静岡県内には10社程度の都市ガス会社が存在し、細分化されたエリアをそれぞれが担当しています。

詳しくは:日本ガス協会(静岡県の事業者一覧)

日本最大の都市ガス「東京ガス」ほど規模は大きくありませんが、以下のグラフを見てもらえれば分かる通り、売上高は右肩上がりに伸ばしています。

静岡ガスの業績推移

出典:みんなの株式

営業利益抜きで見れば優良企業の業績グラフですが、このキレイな右肩上がりも2017年に予定されている「ガス小売り自由化」の後は、右肩下がりのグラフへ一転するのは避けられません。

そのリスクヘッジとして電力とガスをセット販売する「静岡ガス&パワー」の登場です。

会社概要

社名 静岡ガス&パワー株式会社
設立 平成26年7月2日
所在地 静岡県静岡市駿河区八幡1-5-38
代表者 中井俊裕
資本金 495百万円
従業員数 不明
事業内容
  • 発電および電力の売買業務
グループ会社
  • 静岡ガス株式会社

問い合わせ先

WEBでの問い合わせ 問い合わせページ
電話番号
  • 0570-020-161
  • 054-285-2111
ガス漏れ通報 0570-099-189

これまでの実績

2000年に施行された大口顧客向けの電力販売での実績はなく、2016年4月1日からの一般家庭向け電力販売をメインとして行っていきます。まだ先の話しにはなりますが、東燃ゼネラル石油・清水建設と共同で火力発電所の建設を進めています。

家庭向けの電力供給は?

2016年4月1日より家庭向けの電力販売を行います。

静岡ガス&パワーの強み

既存のガス契約数が30万件以上あるのは最大の強みです。

その顧客向けにセット販売することである程度の契約は織り込まれているので、2021年を目途に完成する火力発電所などの自社発電が、その後の成長のポイントとなっていくでしょう。

電力供給エリア

  • 静岡県およびその周辺地域

静岡ガス&パワーはこれまで活動してきた地域を少し広げたエリアで販売を行っていくようです。

電力小売全面自由化では、これまでエリア制限されていたガス会社でも垣根なく攻め込む事が可能となります。大阪ガスを例に挙げると、エネットへの出資や自社グループ「大阪瓦斯」でも関東地区への供給を視野に入れています。

自社所有の発電所

今のところ静岡ガス所有で稼働している発電所は公表されておりません。建設中のものはいくつかあるので、詳細な情報を記載してある記事と一緒に紹介しておきます。

東燃ゼネがLNG火力、最大200万キロワット 静岡ガスと連携

石油元売り大手の東燃ゼネラル石油は静岡市に高効率の火力発電所を建設する。液化天然ガス(LNG)を燃料とし最大200万キロワットの発電能力を備える。

投資額は1500億~2千億円で、稼働は2021年以降の予定。静岡ガスなどとの連携を見込む。エネルギー事業の多角化を打ち出した東燃ゼネが大型火力発電設備を持つのは初めて。電力会社への売電や電力小売りに向けコスト競争力の高い電源を確保する。

出典:日本経済新聞

最大200万kWの発電規模ですが、静岡ガスの出資比率は5%でそこまで自由に扱える発電所にはならないでしょう。

天然ガスなら10分で起動、新電力が1.5万kW級発電所

川崎重工業は2014年11月、新電力(PPS)事業を進める静岡ガス&パワーから発電容量1万5000kW級(15MW級)の発電所建設工事を受注したと発表した。

設計から発電機器供給、据え付け、土木建設からなる建設工事一式をフルターンキーとして受注、受注額は推定数十億円と見られる。静岡県富士市に建設し、2015年4月に着工、2016年1月の運転開始を予定する。

こちらの発電所は静岡ガスが所有するものとなり、2016年1月から運転が開始され家庭向けの電力供給にも活用されそうです。そこまで大規模ではないですが、安定供給のためには自社の発電設備が多いことに越したことはありません。

静岡ガス&パワーのメリット

  • 企業の安定性
  • ガスと電気のセット割

まず潰れるような心配のない企業なので安定性には問題ありません。同社へ乗り換えする最大のメリットは、電気代を安く抑えることが可能となる「ガスと電気のセット割」でしょう。

今後、各社の展開にもよりますが、ガス・携帯電話・ガソリン・などセット割の競争が激しくなり、ライフスタイルに適した内容のプランが市場に溢れてくると予想されます。おそらく数が多すぎて混乱してくるかもしれませんが、適した新電力選びのポイントは押さえておきましょう。

新電力選び:新電力の正しい選び方とは4つのポイント

静岡ガス&パワーのデメリット

  • キャッシュバックは期待できない

静岡ガスの販売戦略では代理店を起用して拡販はしてこないと思います。その場合にデメリットとなるのが「キャッシュバックを貰えない」ことです。契約時にキャッシュバックをもらるには、新電力が直接販売しておらず代理店経由で申込みする必要があります。

  • セット割を適用すると乗り換えが制限される

セット割での契約はメリットだけでなくデメリットとなる可能性があります。

2020年ごろまでは電力市場への新規参入が頻繁にあり価格競争が激しくなるので、より条件の良い新電力が現れることとなります。その際、契約後に後悔してしまっても契約の縛りで簡単には乗り換えできません。

上記のデメリットを理解しておき、容易な契約だけは控えるようにしましょう。

まとめ

静岡県内を対象とした電力供給を行う「静岡ガス&パワー」を紹介しましたが、エリア内に住んでいる方にとっては乗り換える候補の一つに入れておいた方が良いでしょう。ただ、同エリアには大手新電力も参入するので、各社の比較だけは怠らないようにしてください。

評価:4.14 - 7件の票数

コメントを残す

*