新電力のみんな電力とは?家庭用小売支援「enection」を検証

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新電力のみんな電力とはどんな会社?小売システムなど検証

PPS(特定規模電気事業者)及び小売電気事業者の登録をしており、学校モチーフにした企業のようですが「みんな電力」とは一体どんな新電力会社なのか?

電力供給より企業向けの小売システムが注目されているようなので、そちらもまとめて検証していこうと思います。

新電力の中にはとりあえず登録だけ活動をする気がない企業がいくつかありますが、みんな電力は電力に対して真面目に取り組んでいることだけはHPを見て分かりました。

ただ、当サイトの目的はお得な新電力を選ぶことなので、みんな電力がメリットある企業なのかどうかもシビアに検証していこうと思います。

みんな電力とは?

2011年に設立され、本社が東京都世田谷区にある電力事業を中心におこなっている新電力です。ホームページを見る限りでは以下のような事業を行っているようです。

  • 新電力としての電力供給及び買取
  • 売電目的の太陽光発電システムの提供
  • SNSを活用してエネルギー分野の啓発事業
  • セールスフォースを活用した小売支援システム

特に4つ目に紹介した小売支援システムに関して、ネットメディアなどで複数のサイトが取り上げられているので、この企業がどういったかたちで電力事業に取り組んでいるのか検証してみようと思います。

会社概要

社名 2011年5月
設立   2011年5月
所在地 〒154-0001 東京都世田谷区池尻2-4-5
世田谷ものづくり学校210教室
代表者 本荘武宏
資本金 8800万円
従業員数 不明
事業内容
  • 電源開発事業
  • 新電力(PPS)事業
  • ポータル事業
  • 次世代エネルギー事業
電力供給エリア 不明
主要取引先
  • 国立大学法人 京都大学
  • 東京都世田谷区
  • 生活協同組合パルシステム東京
  • 生活クラブ生活協同組合・東京
  • 生活協同組合コープみらい
  • 東都生活協同組合

※一部抜粋しています

運営サイト

みんな電力は他の新電力と違った事業展開をしており、複数の情報サイトを運営してインターネットを介して事業拡大をしているようです。

どうしても同社のような中小企業は、大手新電力と同じような活動をしても資本力で負けるのは分かっているので、ソーシャルメディアなどで情報を拡散させるのは規模の小さい会社には効率的な運営方法です。

サイト名 サイトの内容
みんな電力オフィシャル 会社の公式ホームページ
みんな電力(FB) 電力情報の発信
みんな電力(twitter) 電力情報のツイート
はちべえくん みんな電力のキャラクターによるツイート
みんでん(アメブロ) 電力情報発信やセミナー募集
エネとも エネルギー全般の情報サイト
Green Dept ソーラーパネルの販売サイト

特に「エネとも」は電力全般のポータルサイトとなっており、バラエティ溢れた内容はユーザーを飽きさせない作りとなっています。個人ユーザー向けのサイトなので、家庭向けの電力販売を行ううえでエネとも経由での申込みもそれなりにあるでしょう。

電力供給の実績

みんな電力が供給した実績などの情報は確認できませんでした。

ただ、世田谷区のPPS「世田谷電力㈱」の設立・運営などを行っているので、公共事業のコンサルタントなどで収益をあげているのかもしれません。利益がないと会社の存続はできませんから・・。

家庭用小売支援「enection」とは

みんな電力の記事を書こうと情報を調べていると、電力供給の実績や発電所の建設などより家庭用電力小売システム「enection(エネクション)」についての情報の方が多く感じました。私なりにそのシステムについて説明させてもらいます。

※関係者の方で内容の修正を希望される場合はコチラからお願いします。

エネクションの事業計画

2016年の家庭向け電力販売に合わせてリリースするようですが、現段階で決定している事業計画をお伝えします。※変更される可能性があるので、導入を検討されている事業者さんは直接問い合わせるように。

提供開始 2016年3月
対象とする客 地方自治体・中小事業者
事業の展望 2020年までに500万ユーザー(売上20億円)

エネクション開発の目的

enection(エネクション)の仕組み
出典:エネクションのプレスリリースより

エネクションというシステムは消費者向けのサービスではなく、自治体や中小企業向けの開発されたものです。小売電気事業者への登録自体は誰でも(登録審査あり)できますが、登録後の運用に頭を悩ませる事業者が多くなると予想されます。

そのような悩みを解消して事業を円滑に進められる手助けを目的に開発され、一般家庭への電力販売をする際に必要な以下のことがシステムに組み込まれています。

機能 目的
1.顧客管理  需要家管理、託送連携
2.料金計算  電気使用量取得、料金計算、料金のお知らせ
3.収入管理  請求処理、入金管理
4.ポータル  ウェブ上での契約申込、問い合わせ対応
5.需要管理  需要予測、需給計画、同時同量監視など
6.電力取引  電力取引所との取引

エネクションのプレスリリースよりシステムの機能面を引用しましたが、上記の性能が備わっているのなら資本力の乏しい中小企業でも参入することが可能となりそうです。

同じ性能を持ち合わせたシステムを構築しようと思えば誰にでもできますが、数百万もしくは1,000万円以上請求してくるシステム会社もいるでしょう。エネクションの導入費用が高額であれば意味がありませんが、当然、費用面に対しても優しい設定となっています。

エネクションの導入費用

エネクションのプレスリリースには具体的な利用料金及び導入費用については言及しておりませんでした。その為、ネットにあった情報をお伝えしますが、その信憑性については補償できません。

利用料金(顧客10万人) 5円~(顧客1人)
導入費用 不明
最低条件 最少1,000単位の顧客

仮に10,000人の顧客を抱えたとしても5万円(単価5円の場合)なので、コストパフォーマンスに優れたシステムです。。

ただ、初期導入費用が高額な設定の場合、大手のような資産が立てづらい中小企業はシステム導入に躊躇してしまうでしょう。また、10万人の顧客を管理した時が1人5円あって、1,000人にも至らない企業は多いはずです。システムの拡販が目的なら、顧客1人の単価も勉強してもらいたいところでしょう。

どうせなら「導入費用0円」と思い切った販売の方がシェアの獲得も早そうですが・・。まぁどちらにしても具体的な料金は公式HPで確認してください。

エネクションのメリット・デメリット

enection(エネクション)のデメリット

ここまで説明した内容から経済的にも効率的にも、是非市場に多く出回って欲しいシステムである事に変わりはありません。

しかし、良いサービスにも欠点は存在し、その事を理解しておくことが重要となり導入後に「思ったより使えない・・」とならないようにする必要となります。

以下で説明する事だけはしっかり覚えておいてもらい、エネクションをより有効活用できるようにしましょう。

 

▼エネクションのメリット


  • 低コストで電力小売事業を始められる
  • 経験やスキルが乏しくても問題ない
  • 顧客管理が一元管理できる

他にもいくつか記載すべき事はありますが、ここまでの説明でメリットに関しては説明したのでこの辺にしておきます。さて、肝心のデメリットについて述べていきます。

▼エネクションのデメリット


  • セキュリティがセールスフォース任せ
  • 他社との差別化を図りにくい
  • みんな電力に事業の根幹を委ねることになる
セキュリティの一元化

エネクションはセールスフォースのクラウドを利用することで低価格化を実現できています。その為、国家機関へのハッキングが横行している現代では、100%安全といったセキュリティは存在しません。

「自分で構築した方が脆いでしょ」と言われればもちろんそうですが、エネクションを利用するユーザーが増えれば増えるほど、情報漏洩した際に甚大な被害へ発展します。

個々の企業リスクというよりは集約するリスクが増えるということです。

他社との差別化がしにくくなる

BtoCのビジネスではジャンルごとに一元管理システムが必ず存在しますが、事業が順調になるほど差別化の問題に直面することとなります。

事業計画通りに進んだ場合、利用する事業者数もすごい数となってしまい、その数と比例して類似する新電力が生まれる恐れがあります。ただ、低価格で利用する訳ですからエネクションの仕様に逆らうことはできず、みんな電力の対応に任せるしかありません。

事業の根幹を委ねる

エネクションで一元管理するという事は、電力事業そのものがみんな電力と共同作業になるといっても過言ではありません。もし、みんな電力が事業計画通りにいかず、途中からいい加減な運営となったらシステムの乗せ替え、またはアップデートもろくにされないまま使い続けるしかありません。

最悪な想定ばかりで少し極端な例えとなってしまいましたが、企業が提供する管理システムを利用することへのデメリットは理解しておきましょう。

enection(エネクション)が画期的なシステムである事に変わりはありません。デメリットに対しての対策をしながら電力事業を成功に導きましょう。

まとめ

本来であれば消費者のメリットをお伝えすべきなのですが、みんな電力の記事を書いていたら少し熱くなってしまいました。長文で読み疲れた方もいるでしょうが、新電力として参入を検討している中小企業などの方にとっては有益な情報ではありませんでしたか?

エネクションのことばかり紹介したので、新電力である「みんな電力」は電力供給しないのか・・と思われたかもしれませんが、決してそんなことはなく様々な事業を手掛けている企業です。

乗り換えでおすすめできる新電力か?と問われれば微妙ですが、お得な電力をお探しなら以下の「新電力一覧」をご覧になってください。

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コメント

  1. 通りすがり より:

    2015年時点で、エネクション2016年3月販売開始と言っていますが、既に2016年3月を過ぎて、販売開始したとも、開始が遅れるとも記事になってないですよね。
    この企業は、いつもできる前にあれやるこれやるとメディアに出していながら、実際にはできてないまま、平気でほったらかしの印象があります。

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